ロコモの定義、ロコモシンドロームとは?

生活習慣病を通り越し、国民病とも呼ばれているロコモティブシンドロームは、「寝たきり」や「要介護」の主要な原因となっています。
厚生労働省が定めた「健康日本21(第2次)」の認知達成率には、まだまだ及びませんが、日頃から体操や身体のチェックを心掛けて、予防や対策しておくことがとても重要です。

ロコモ症候群とは?

正式には、ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)と呼ばれるこの症状は、和文では「運動器症候群」とされています。

上記の名称からイメージはできたと思いますが、一般的な定義としては、「"運動器の障害"により"要介護になる"リスクの高い状態になること」とされています。

つまり、ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)とは筋肉、骨、関節、軟骨といった運動器のいずれか、もしくは複数に障害が起き、歩行や日常生活に何らかの障害をきたしている状態です。

日本は「長寿大国」と呼ばれていますが、寝たきりで長生きしても楽しくありません。
健康な身体を持って長生きする事に意味があるのです。つまり健康寿命です。

下記より、ロコモの原因や対策法などを解説していますので、ご自身の身体をしっかりチェックして予防を心がけましょう。

ロコモの原因とは?

メタボリックシンドロームが「内臓の病気」であることに対して、ロコモティブシンドロームでは、「運動器の障害」が原因で起こります。

「運動器の障害」とはいわば総称であり、大きく下記のような疾患が原因となります。

サルコペニア

ギリシア語で「サルコ」は「筋肉」、「ぺニア」は「減少」を意味しており、サルコペニアとは、加齢によって体内の筋肉量が著しく減少する現象の事を指します。

「ロコモへの入口」とも呼ばれるほど、健康リスクの高い疾患で、近年、予防や対策にとても高い関心が寄せられています。

変形性膝関節症

膝関節のクッションである軟骨の磨り減りや、筋力の低下が要因となって、膝の関節に炎症が起きたり、関節が変形したりして痛みが生じる病気です。

高齢化社会となっている日本では、名称に馴染みのある疾患ですが、現在の医学において、一度すり減ってしまった軟骨が元の完全な形に修復されることはありませんので、日頃からの予防がかなり重要です。

骨粗しょう症

骨の中がスカスカの状態になって脆くなり、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります。

これ自体が生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から、要介護状態になる人は少なくありません。
現在では、ロコモ症候群を招く大きな要因と考えられています。

上記のような病気が複合的に生じて招く「ロコモ」の原因は、人によって様々です。
ですが、基本的な予防法や対策法は同じですので、しっかりケアしましょう。

予防法や対策法。

「ロコモ」は筋肉、骨、関節などの運動器全体が関連して弱くなっていくのが特徴です。
そして、その中心にあるのが「筋力の低下」と言われているので、まずは適度な運動で筋肉をケアすることが大切です。

ただし、過度な運動を続けた結果、ケガをしたり、運動器に支障をきたしてしまう方や、痛みがあるのに「続けなければ」と考えて運動を休もうとしない方は要注意です。
自分の身体に合わせたペースをしっかりと把握しましょう。

さて、筋肉だけでいいの?と思われる方も多くいらっしゃるでしょう。

もちろん、骨へのケアも重要ですが、筋肉を鍛えると骨にも負荷が掛かり、結果的に骨・筋肉の両方を強くすることになるのです。

筋肉へ骨への運動を行った後は、もちろん食事の問題が生じます。
筋肉や骨の元となる"栄養素"をしっかり摂らないと、結果的に身体には負担だけが残ってしまい、適度な運動が逆効果となってしまいます。

大事な栄養素には、必須アミノ酸、カルシウム、ビタミンD、グルコサミンなどがあります。

ロコモとプロテオグリカンの関係。

近年、ロコモシンドロームの認知度が高まるにつれて、「プロテオグリカン」と呼ばれる成分が注目を集めるようになってきました。

プロテオグリカンとはタンパク質に糖鎖グリコサミノグリカンが結合した糖タンパク質のことで、体内では軟骨や皮膚に存在しており、優れた保水力を持っています。

元々この成分は、美容業界ではよく化粧品などに使用されていた有名な成分なのです。
これは、EGF(上皮細胞増殖成長因子)に似た作用を持つ事や、美容のニ大成分であるコラーゲンとヒアルロン酸の生成を促す作用を持っているからです。

では、ロコモシンドロームに対してはどのような働きがあるのでしょう。

実は、プロテオグリカンは関節では軟骨に多く存在し、骨と骨の間の滑りをよくしたり、緩衝作用として働き、クッションの役割をしているのです。
つまり、変形性関節症の症状緩和に期待されているのです。
また、コラーゲンは骨の主要成分ですので、丈夫な骨の生成へのアプローチも出来ます。

また、炎症を抑える働きや、肥満や糖尿病を予防する効果にも期待されており、次世代の成分とも呼ばれています。

これは、プロテオグリカンがもともと生物の体内に存在し、優秀な機能が知られながらも抽出方法が難しく、かつては1g3000万円という、途方もない価格だったのが、サケの鼻軟骨から安全で安価に抽出できるようになったお陰なのです。

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